アスペルガー症候群は障害年金の対象?
アスペルガー症候群とは知的障害や言葉の発達に遅れはないものの
対人コミュニケーション能力や、想像力に障害があり、上手く対人関係を
築けないのが特徴で発達障害の一種とされています。
深刻なケースでは社会生活もままならないのでアスペルガー症候群による
障害年金を受ける事ができないかと考える方もいるようです。
そこで、アスペルガー症候群は障害年金の対象となるのか?
という話なのですが、結論から言うと、アスペルガー症候群だけでは
障害年金を受給できるのはごくまれで、「基本的にに難しい」と思われます。
しかし、「基本的」にと言ったのには例外があるからです。
それでは、アスペルガー症候群でも障害年金をもらえるケースを探っていきましょう。
アスペルガー症候群でも障害年金がもらえるケース
先ほども言いましたが、アスペルガー症候群での障害年金の受給は「基本的に難しい」
と言わざるを得ません。
しかし、アスペルガー症候群でも障害年金がもらえるケースがあります。
一部のアスペルガー症候群の人は、その特異性から他者とコミュニケーションが
うまくいかずに、頻繁にイライラしたり落胆することが多い。
このような状況が長年に渡って続くことにより、二次障害としてうつ病などの
精神障害を引き起こすことが確認されています。
併発しうる疾患として以下のようなものがあります。
・うつ病
・不安障害
・強迫神経症
・摂食障害
・統合失調症
特にうつ病に関しては、アスペルガー症候群の患者の少なくとも60%に併発している
といわれています。
うつ病や統合失調症は障害年金の対象となる障害のため、障害年金をもらえる可能性
が出てきます。
例えばうつ病を併発していた場合、
アスペルガー症候群+うつ病=初めて障害等級の1級または2級に該当というイメージです。
実際の取り扱いはアスペルガー症候群+うつ病の場合、
アスペルガー症候群が、起因してうつ病が発症したと考えるのが一般的で、
同一疾病という取り扱いになり、諸症状を総合的に判断して認定する事になります。