ストレスを感じない人はいない
人間だれしも、社会の中で生きているとストレスを感じるし、憂うつな気分に
なる事があります。
ストレスの全くない人は基本的に存在しないのです。
そんな中で、うつ病の患者が感じる「抑うつ気分」と「憂鬱な気分」の違いは
一体何なのかをはっきりさせようと思います。
この「抑うつ気分」と「憂鬱な気分」の違いをはっきりさせる事によって、
うつ病は甘えだという批判が少しでもなくなるようの切に願います。
抑うつ気分と憂うつな気分の違いは?
憂うつな気分とは、例えば、会社で大事なプレゼンを任されたとか、嫌いな上司
と飲みに行く事になったとか、ストレスを感じる事象が目の前にあり、何となく
気が進まないとか、うっとうしくて気持が晴々しないこと。気がふさぐことを言います。
この場合、プレゼンを終わらせたり、嫌いな上司との飲み会が終わったとたんに
気分は回復していきます。
また、大事なプレゼンや嫌いな上司との飲み会というストレス以上にうれしい事が
起きることでも(宝くじに当選するとか)気分はいっきに晴れていきます。
思考や意欲といった精神機能は正常なのですぐに回復できます。
一方、抑うつ気分とは、様々なストレスから、、気分が落ち込んで生きるエネルギーが
乏しくなって、思考、行動、感情、幸福感も乏しくなります。
つまり、プレゼンを終わらせたり、嫌いな上司との飲み会が終わっても感情が乏しいので
回復しにくく、宝くじに当選しても幸福感が乏しいので回復しづらい状況です。
思考や意欲といった精神機能までが低下した状態です。
この抑うつ状態が長期間続くことで、うつ病となっていきます。
これまで大好きだった趣味なんかにも興味を無くし酷いうつ病の場合には
自殺願望(希死念慮)を抱くことも多々あります。
うつ病は甘えという誤認識
こうして、抑うつ気分と憂うつな気分の違いをハッキリさせるとうつ病は甘えだと
いう認識も多少は少なくなるのではないでしょうか。
確かに、会社で大事なプレゼンを任されたプレッシャーで会社を休んでしまえば
憂うつな気分でも抑うつな気分で実逃避で甘えとして捉えられがちです。
しかしその中身は全く違い、甘えとは、自己を肯定して正当化しているのに対して、
うつ病は自己を責める(自責念慮)からくるものです。
単に甘え、怠け者は、自己を肯定して正当化しているだけで、自己を責める(自責念慮)や
自殺願望(希死念慮)を抱くような事はありませんので。
引用サイト:http://www.allin1.co.jp/service/psychotherapy/