発達障害

発達障害は障害者なの?健常者なの?

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発達障害

発達障害は障害者なの?健常者なの?

『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、
学習障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)その他これに類する脳機能の障害であって
その症状が発現するものをいうわけですが、

仕事や学業、日常のコミュニケーションに支障をきたすことがあり社会生活が
ままならない事もしばしばあるので、障害年金をもらえないかと考える方々も
少なからずうるようです。

しかし、、発達障害で障害等級2級以上に認定され、障害年金を受給できることは、
無くはないがけっして多くはないというのが現実です。

要は、障害年金の観点から見れば、発達障害は多くの場合は日常生活では支障がない程度の
健常者でり、誤解を恐れず言うなら、障害者に近い健常者とも言えると思います。
(療育手帳や精神障害者保健福祉手帳は申請・取得はできる可能性があります)

 

発達障害でも健常者。でも結局二次障害で障害者に

知的なおくれはほとんど無くある程度できてしまう場合、例え発達障害でも、
社会的には健常者として扱われます。

そんな彼らが、社会に出ると、周囲の人と同じ扱いを受ける事になるわけですが、
しだいに周囲とのズレが生じ、本人は過大なストレスを抱えるケースが少なからずあります。

そして、これらのストレスが原因となり、発達障害とうつ病を併発する場合も
見られます。
事実、発達障害の人はうつ病をはじめとする精神疾患を併発しやすいと言われています。

例えば、ADHDの人は、幼少期から、忘れ物や宿題などの提出が苦手で、
大人からそれらの行動を叱られ続けたのが度重なるようになり、「自分はダメな人間」
と認識していたりします。

社会人になってからも同じミスを繰り返したりする中で上司や同僚が怖く感じ、
やがて、それらの気分の落ち込みから、うつ病をはじめとする精神疾患を
併発しやすいと思われます。

Kessler(2006)の米国の調査では、大人のADHDの方の38.3%に
気分障害(うつ病や双極性障害など)が見られ、47.1%に不安障害
(パニック障害や特定の恐怖症など)が見られました。
うつ病だけでも、18.3%の人に見られました。

引用サイト:https://www.asahi.com/articles/SDI201803134891.html

その他、周囲とのズレからくるいじめ、不登校、ひきこもり、アルコール依存症
等に陥りやすいと言われています。

うつ病は障害年金の対象となるために、ADHD(注意欠陥・多動性障害)でもうつ病を併発した
場合は、障害年金をもらえる可能性があります。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)+うつ病=初めて障害等級の1級または2級に該当というイメージです。

障害者に近い健常者が結局二次障害で結局、障害者になってしまうのです。

 

発達障害からの二次障害を防ぐには

二次障害は先天性ではなく後天性のものなので事前に手を打てるならそうした方が
いいに決まっています。

しかし、事前に手を打つ方法は基本的に2つしかなく、発達障害を患う者、自ら
自分の住みよい環境を創造するか、

社会全体が発達障害への理解を深め、発達障害に対して全員が理解を示すしか方法は
ないと言えます。

後者の社会全体が発達障害への理解を深め、発達障害に対して全員が理解を示すというのは
一朝一夕でできる話ではないので、やはり、発達障害を患う者、自ら、あまりストレスを
感じないように、コミュニケーションを必要としない仕事が出来るスキルや資格等を
みにつけるなどの努力をして自分の住みよい環境を創造するのが一番良いかもしれません。

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