抗精神病薬の多剤投与の問題
統合失調症は幻覚や幻聴、妄想、感情の起伏の喪失、引きこもりなどの症状があり、
社会生活はもちろん、日常生活にも支障をきたす場合があります。
統合失調症の治療に使われる抗精神病薬は幻覚や幻聴などの症状を抑える効果が
ありますが、手足の震えや意欲低下など様々な副作用が表れることがあります。
そんな中、医師によって処方される薬にばらつきがあり、多剤投与が問題になってい
ます。
そこで、日本神経精神薬理学会が、統合失調症の患者家族向け「薬物治療ガイド」を
公表しましたのでご紹介します。
統合失調症薬物治療ガイドについて
同学会では、国内外の過去の医学論文を検証し、一度に使う抗精神病薬を
1種類に限定することを基本とした医師向け指針を2015年に作成。
その後も改訂を重ねてきた。今回のガイドは、指針の内容を患者家族に普及させるのが狙い。
患者や家族、医師以外の医療関係者、法律家なども交えて話し合い、
患者にもわかりやすいように解説を加えた。作成者の一人で大阪大准教授の
橋本亮太さんは「患者さんが医師と相談しながら治療方針を決めていく上で、
ガイドが手助けになれば」と話す。
同学会の ホームページ で公開されている。
『~誰でもわかりやすく読める統合失調症薬物治療ガイドライン~】はコチラから
PDFファイルで閲覧して頂くことができます。
是非お役立てください。