うつ病

肥満・糖尿病でうつ病のリスクが上昇、運動や食事が影響

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うつ病

生活習慣がうつ病のリスクを上昇させる

肥満や糖尿病の人はうつ病の発症リスクがその他より高くなるという調査結果を
約1万2,000人の日本人を対象とした調査より、国立精神・神経医療研究センター
などが発表しました。

調査結果を要約すると以下のようになります。

うつ病になったことがあると答えた人はそうでない人と比較して、
2型糖尿病や肥満、脂質異常症が多く、間食や夜食の頻度が
高いことが分かった。

一方、朝食を食べる頻度や中等度と強度の運動をしている頻度が
少ないことが明らかになった。
体重コントロール、肥満やメタボリックシンドロームと関連する疾患の治療や予防、
朝食をしっかり摂り、間食や夜食を控え、運動を心がけることが、うつ病の予防に
つながる可能性がある。
これまでうつ病の治療や予防として、服薬やストレスの対処などが重要であることが
指摘されているが、今回の研究により、それらに加えて栄養学的アプローチもうつ病
の治療や予防において重要な役割を果たす可能性があることが明らかになった。

引用サイト:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/027912.php

具体的データを紹介すると、

・うつ病の人では糖尿病が1.48倍に上昇

・うつ病の人ではBMI30以上の肥満の割合が1.61倍に上昇

・うつ病の人では脂質異常症の人の割合は1.53倍に上昇

たしかに、これらのデータを見る限り生活習慣とうつ病のリスクは相関関係があると
いえそうです。

 

生活習慣の見直しがうつ病の予防、改善に

当サイトでも過去に、『うつ病の予防は少しの運動だけでも有効』
『ヨガでうつ病の症状を緩和できるという研究結果』の記事でうつ病の予防、改善には
運動が効果的だと指摘してきました。

今回の研究結果でも「うつ病の一部は、体重のコントロールや生活習慣を見直すことで、
病状が改善する可能性がある」と指摘されており、運動、食生活などの生活習慣の
改善により、うつ病の予防改善に効果があるのはもはや明白です。

そもそも、うつ病治療に用いられる抗うつ薬は脳内伝達物質であるセロトニンの分泌量を
増やし、感情をコントロールする効果があるそうです。
逆に、セロトニンが枯渇することでうつ病をはじめとする精神疾患を発症しやすくなるのです。
そこで、セロトニンを増やす方法として一番手っ取り早いのが筋トレや運動です。
筋トレや運動をするとセロトニンが分泌されることが分かっています。
運動によって、うつ病の症状を緩和できるというのは当然ともいえるのです。

また、セロトニンは、太陽の光を浴びることで体内で分泌される事も分かっています。
北欧では、冬の日照時間が極めて短いので、うつ病を発症しやすいと言われています。
逆に、南国の国々の人々は、のんびりとした国民性を持つことが多いのは、日照時間が
長く、太陽の光をたくさん浴びているせいかもしれません。

これらを鑑みると、うつ病の予防、うつ病の初期において、正しい食生活と太陽の下での
適度な運動はうつ病の症状を緩和するのに非常に効果的と言えるかもしれません。

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