うつ病

うつ病を早期発見する方法

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うつ病

うつ病の発見が遅れる理由

うつ病は症状がひどくなる前に早期に発見し正しい治療を受けるべきなのは
言わずもがなであるのですが、実際には非常に難しく、症状が悪化してから
治療に取り掛かるというケースが大半です。

ではなぜ、うつ病の発見は遅れるのでしょうか。
その原因は患者側と医師側の両方にあるように思います。
うつ病の早期発見にはこれらを知ることが重要です。

 

うつ病の発見が遅れる原因【患者側の原因】

まず、うつ病に関する認識の甘さから、まさか自分や家族等の近い人間関係にある
人が、うつ病を患うとは思っていないのがうつ病の早期発見を妨げる要因です。

生涯に1度はうつ病になる人は15人に1人と言われています。
そう考えると、自分の家族や親戚、職場にうつ病で悩んでいる人がいでても
何も不思議ではありません。しかし、多くの人は、さか自分や家族等の近い
人間関係にある人が、うつ病を患うとは思っていないのです。

よって、もし、自分自身や、身近な人がうつ病を患い、抑うつ状態にあっても
誰しもが経験する憂うつな気分の延長だと認識し、「気が弱いから」、「甘え」
「やる気がない」等と、根性論に走ってしまいます。
事実、うつ病を患う人の4人に3人は受診していないと言われています。

うつ病特有の抑うつ状態と誰しもが経験する憂うつとは違う事をしっかり認識
する必要があります。

 

うつ病の発見が遅れる原因【医師側の原因】

うつ病を患う人の8~9割は、体の不調を訴え一般科(内科や婦人科などの精神科以外)
を受診するという驚くべき報告があります。
医療に関する知識のない人が間違って内科や婦人科などの精神科以外を受診して
しまうことは当然起こり得ることです。
しかし、ここで問題なのが、うつ病という知識が希薄なため、適切な診断を下せないようです。

特にうつ病などをはじめとする精神疾患は、他の疾病とは違い医学的症状や科学データで
診断結果を出すわけではなく、基本的には問診によって診断結果がでます。
面接で微妙にただよう独特の雰囲気を感知せねばならず、最低数年は精神科医として
厳しい訓練を受けなければ、感覚が身につかないものです。

しかし、医師というのは、診察後、患者に対してなんらかの結論を出す義務感があるため
うつ病という知識が希薄であっても「異常は見つからない」「自律神経失調症」「更年期障害」
等と適切な診断結果が出ないまま時間が経過し、うつ病を悪化させてしまうのです。(あくまでも、一部のケースです)

 

うつ病の早期発見の方法

以下はPRESIDENT Onlineより国際医療福祉大学 福岡保健医療学部 精神医学教授 原 富英氏
の記事を抜粋したものです。

まずは、うつ病の事を知ろう!

誤解や偏見から解放され「誰でもいつでもどこでも」かかる可能性があることを
常に頭の片隅に置いておくことです。

最近は、総合診療医(General Practitioner:GPもしくはプライマリケア医とも呼ばれる)
と言われる、あらゆる疾患の基礎トレーニングを受けた医師らが活躍し始めました。
彼(彼女)らの、診断・治療はかなり正確です。また自分の守備範囲を超えたら、
すぐに専門の医師に紹介する態度を持っています。

また一般医対象に、うつの研修会が活発に開かれはじめ、見落としを少なくする
努力も始まりつつあります。
不調を感じたら、できればこうした医師を訪れるよう心がけましょう。
総合診療科という標榜科目をめどに受診されたらいいでしょう。
また日本のほとんどの大学病院や総合病院には、総合診療部という名前で外来が
開設されています。

 

不眠、食欲低下、便秘が続いたときは要注意

脳の不調を図る最も感度のいい指標は、「睡眠」「食欲」「排便」です。
「これが続くとうつになるかな~」と頭の片隅に。その意識を置くことです。
自然と回復すれば良し。やはり「快食」「快眠」「快便」は大切です。
メドとなる期間は2週間と考えましょう。2週間以内に問題がなくなれば、
脳の不調も自然と回復します。

 

自分の興味(いつもやっていること)を知っておく

患者さんに「趣味は?」と尋ねると「ゴルフや読書といった立派
な趣味はもっていません」と答える方が少なくありません。このため私は
「ゴルフとか立派な趣味じゃなくてもいいから、暇さえあれば(気が付くと)
やっていることは何ですか?」と尋ねるようにしました。

そうなると「貧乏ゆすり、鼻くそほじり、晩酌、部屋のかたづけ……」
といった答えが返ってくるようになりました。
なんでもいいのです。これが一つもないという健康人はいません。

こうした行動も趣味とみなすと、うつ病は、最初にこうした
趣味をやることがおっくうになり、つらくなるようです。
私は、晩酌と野球観戦が趣味なので、帰宅してもビールを飲まず
ナイター放送も見ないで床に向かう行動が続けば、すぐ知り合いの
精神科医に相談しようと思いますし、家族にもそう伝えています。

引用サイト:http://president.jp/articles/-/24643

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