│ぼくの夢│
大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシーンをつくるぼくは
タイムマシーンにのって
お父さんの死んでしまう
まえの日に行く
そして
「仕事に行ったらあかん」ていうんや
これは、46歳で自らの命を絶った、和歌山県内の自治体職員の息子さんが語った詩だそうです。
彼のお父さんは、仕事の過労からうつ病になり、自ら命を絶ったのです。
職場の配置転換を機になれない仕事と責任の重圧で、限界を超えていたにもかからず、
真面目で子煩悩な人柄、それらから逃げ出すという選択をとれなかったんだろうと思います。
こうした事件があるとよく言われるのが「死ぬくらいなら仕事辞めれば良い」という自己責任論です。
確かに、それはそれで一理あるのですが、うつ病になるとまともな判断が出来なくなるというのが実態なんだと思います。
また、私自身は、社労士としてうつ病等の精神疾患を患う方の障害年金の申請代行をしておりますが、
うつ病など精神疾患を患う方の多くは、非常に真面目で、度を越した真面目な方も多いです。
「辞めれば良い」と考える事は、彼らにはあまり無い選択肢なんだと思います。
限界を超えた時に、家族や職場の人がストップをはじめてかけるケースが非常に多いのです。
度を越した真面目な人が、うつ病になり、まともな思考が出来なくなり、限界を超えるまで、現場にしがみついてしまう。
これが実態なんです。
これは単なる自己責任で片づけて良い問題ではないと思います。
真面目で責任感が強い人程抱え込んで逃げられなくなる残されたご家族も、助けられなかった自身を責め続けるかもしれない。
決して繰り返しちゃいけない問題です。
限界がくるまで頑張り続けることは決してカッコ良いことではないです。
無理はしないで。
何が一番大切なのかを、再考し、その場から逃げましょう。